【老舗フィンテック銘柄】フィサーブ
今回はフィサーブ（FISV）という老舗のフィンテック企業を特集したいと思います。
私自身も保有している銘柄です。
皆さんも知ってますか？
フィサーブは72.58Billion（約7.5兆円）の時価総額を誇る大企業なんです。日本で言えば、リクルートやKDDIくらいの大きさです。
◆事業内容
この企業の主な事業は以下です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【事業内容】ファサーブは会計処理システム、電子決済、取引処理、口座振替及び個人間送金などの電子決済製品・サービス、インターネットバンキングシステム並びにモバイルバンキングシステムを提供している。また、同社は文書及び支払いカードの生産・流通並びにリスク管理を含む関連サービスを提供する。同社には、2つの事業セグメントにより構成される。決済サービス事業において、同社は電子請求書支払い及びプレゼンテーションサービス、インターネット・モバイルバンキングソフトウェア・サービス及びその他の電子決済ソフトウェア・サービスを提供する。金融事業において、同社は会計処理、商品処理、源泉徴収サービス、貸付実行、サービス商品、現金管理及びコンサルティングサービス並びにその他の商品・サービスを提供している。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
参考：ロイターより
◆株価
直近2年の株価はこんな感じです。
フィンテックサービスを提供している割に、コロナによって大きな下落を経験しました。そのあとは順調に回復しておりますが、まだ2019年12月の最高値には達していないですね。
現在の株価に対するデータです。
予想PERは安定的な収益をもたらすバリュー株にしては高めです。一方、自己資本比率39.72%とレバレッジがかかっている状態にもかかわらず、ROEが5.06%とコーポレートガバナンスコード推奨レベルである8%に至っていません。そのため、まだまだ純利益ベースでは期待に添えていないのが現状です。
では、株主還元がすごいのでしょうか。
配当は残念ながらありません。確かに株主還元施策として自社株買いを実施しています。（借入をして行っているくらい還元意欲はあるそうです…。）
しかし、借入して自社株買いすることを求める株主はそこまでいなそうな気もしますが…。
では、株主達は何に期待してこの株価になっているのでしょうか？
PLを見ていきましょう。
◆財務実績
参考：SBI証券「フィサーブ」財務詳細ページより
私を含めた株主の多くは、近年の売上成長と寡占を両立させているフィサーブの強さに期待していると思います。少なくとも、私はそうです。
以下の内容を見て投資を決めています。
https://investors.fiserv.com/index.php/static-files/820517ed-48a8-4925-aca7-181065168e25
特に今後成長分野であるP2PサービスのZelleと圧倒的なシェアを持つ金融機関向けのバックエンド合理化ソフトウェア、決済サービスを提供するファーストデータとの電子商取引でのコラボが今後を左右すると思っております。
