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【米国株 6月20日週の運用実績】航空株とクルーズ船株への集中投資PFの行く末(6月25日時点)

 

◆今週の運用実績

▶︎運用実績

●6月20日時点:6,748,027円

●6月25日時点:7,419,389円

●今週の損益 :+671,362円

●今月の損益 :-981,764円

▶︎金曜取引前のポートフォリオ

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▶︎変動要因

今月としては、6月半ばの+0.75%の利上げ決定や旅行関連銘柄の不調によって大幅に下落したため、まだまだマイナスを記録している状況ではありますが、今週旅行関連銘柄達の立ち直りによってプラスで終わることができました。

今週は、航空銘柄とクルーズ船銘柄が大きく回復していく兆しを感じることができた期間でした。

航空銘柄においては、一部のフライトスケジュールがパイロット不足によってキャンセルになってしまったり、リセッション懸念による需要下落の可能性が高まったりと非常によろしくないニュースがたくさんありました。

しかし、そんな中、まだボラティリティが高い状況であっても、航空需要の回復が進んでいることが株価に反映されています。(以下、航空会社特化ETF参考。)

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クルーズ船銘柄は、需要不安・コスト高騰(燃料費と人件費)・リセッション懸念・金利上昇による借入金の金利高騰等のマイナス要因からずっと下落基調でした。

しかし、クルーズ最大手のカーニバル($CCL)の決算内容が上記の流れを打ち消してくれそうです。詳細は「注目銘柄」で発信できればと思います。

金曜日のカーニバルの決算は端的に言うと、需要の回復が売上にしっかりと繋がっていること、営業CFがプラスになっていること、今後の需要も堅調なことがよく分かるものでした。

カーニバル($CCL)の決算結果を受けて、ノルウェージャンクルーズ($NCLH)ロイヤルカリビアンクルーズ($RCL)も売上が戻ってきているだろうと想定されて株価が大きく回復しています。

 

 

◆現ポートフォリオ

▶︎週末時点のポートフォリオ

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クルーズ船銘柄がポートフォリオの構成比において大きくなりました。また、フロンティアグループ($ULCC)を売却して、その資金を元にトリップアドバイザー($TRIP)への追加投資を行なったため、トリップアドバイザーの構成比が大きくなりました。

トリップアドバイザーへの追加投資の理由ですが、現時点で営業CF及びフリーキャッシュフロー(FCF)がプラスで、今後の回復が大きく見込めるからです。

トリップアドバイザーは、予約サービスが収益源であるライトアセットなビジネスモデルなため、事業リスクも非常に少なく、粗利益も非常に高い優秀な企業ですが、利上げやリセッションへの懸念から株価は非常に低迷しています。

22年6月25に時点の株価は、ほぼコロナショック直後の水準で時価総額が2,945Mです。

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加えて、現預金:800M、営業CF:86M(四半期ベース)と非常に魅力的に見えます。このことから、航空だけでない旅行需要及び優秀な銘柄をポートフォリオにどんどん取り込んでいきます。

 

 

◆個別銘柄の損益

▶︎個別銘柄の損益

6月半ばの損失が大きかったため、含み損を抱える銘柄がほとんどの状況です。そのため、大胆にポートフォリオを組み替えることはない状況です。

多分、全ての銘柄が倍にならないとリターンを最大化できたとは言い難いと考えています。(そもそも2倍にするつもりでしか買ってないのもあるのですが。)

一方で、追加投資資金を投入できる状況になれば、そのときの株価にもよりますが、トリップアドバイザーヌーバンクに割いていくことを考えています。ここからは収益を得ていくフェーズになってきているのかなと思っています。

懸念は航空会社の決算ですが、ほとんどの航空銘柄は投資した段階で気長に待つことを想定していたので、ゆっくり持ち続けて配当や自社株買いの恩恵もたくさん受けて、その資金を元手に投資していくスタイルを確立したいと思っています。

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▶︎注目銘柄

今回の注目銘柄は、カーニバル($CCL)です。

クルーズ船最大手のカーニバルの株価は直近10年で最も安くなっています。

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カーニバルは22年6月24日に決算発表しました。
決算内容の日本語訳しますと、

  • 2022年第2四半期の米国会計基準当期純損失は18億ドル、調整後当期純損失は19億ドル
  • 2022 年第 2 四半期に営業キャッシュがプラスに転じました。
  • 2022年第2四半期は、現金、短期投資、同社の回転信用枠で利用可能な借入金を含め、75億ドルの流動性で終了しました。
  • 2022 年第 2 四半期の売上高は、継続的な改善を反映し、2022 年第 1 四半期と比較して約 50%増加しました。クルーズ部門については、2022年第2四半期の乗客クルーズ日数(以下、PCD)あたりの売上高は、好調だった2019年に比べてわずかに減少しました。
  • 2022年第2四半期の利用可能下層バース日数(「ALBD」)は1670万日で、船隊総容量の74%に相当し、2022年第1四半期の60%から増加しました。

  • 2022 年第 2 四半期の調整後 EBITDA は、2022 年第 1 四半期から改善し、(9)億ドルでした。

  • 2022 年第 2 四半期の客室稼働率は 69%となり、前期の 54%から上昇しました。
  • 顧客預金は、2022 年 2 月 28 日現在の 37 億ドルから 5 月 31 日現在で 14 億ドル増加し、51 億ドルとなりました。
  • 2022年6月24日現在、同社のキャパシティーの91%が客船運航中です。
  • 2022年第2四半期の今後の全航路の予約量は、2022年第1四半期の予約量の約2倍あり、同社は、これらの予約量は、パンデミック開始以来、最高の四半期予約量でした。

参考:カーニバル決算の日本語訳(DeepLでの直訳)

https://www.carnivalcorp.com/news-releases/news-release-details/carnival-corporation-plc-provides-second-quarter-2022-business

上記の内容から分かるように、売上高及び関連KPI(予約量・顧客預金・稼働率)は需要回復基調であることを明示しています。

一方で、純損失は19億ドルと大きく見えますが、減価償却費(固定資産の取得にかかった費用の全額をその年の費用とせず、耐用年数に応じて配分しその期に相当する金額を費用に計上する時に使う勘定科目)が悪さをしていますので、正確にこの企業の状況を知りたいなら営業CFを見るべきです。その営業CFはプラスに転じているという素晴らしさです。(詳細が不明です。)

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しかし、PLを見ると、営業利益ベースでは、まだ損益分岐点を超えていないことが分かります。そのため、今後は客室稼働率運行旅客船の増加数に注目していければ、今後の決算内容を想定できるかと思います。

一方で、営業CFがプラスになったとしても、まだまだ厳しい財政であることには変わりありません。そのため、現預金および燃焼率は常にチェックしておく必要があると感じます。

今後は、経営および株価の回復が加速していくと考えていますので、引き続きは私はホールドしていきたいと考えています。

 

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