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【CCL 株価 決算 翻訳】クルーズ船最大手:カーニバル 2022年度Q2決算翻訳 コロナ脱却なるか!?

今回はクルーズ船最大手のカーニバルの2022年度Q2決算を翻訳致しました。

(DeepLで基本的な翻訳を行っております。)

SDGs文脈や細かな部分については端折っておりますので、投資等を検討される際はしっかりとカーニバル社のIRをご確認ください。

投資は自己責任でお願い致します。

引用参考先:https://www.carnivalcorp.com/news-releases/news-release-details/carnival-corporation-plc-provides-second-quarter-2022-business

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出典:Apple「株価」アプリより  2022年6月25日13時時点

 

◆ハイライト

▶︎【PL及び売上関連KPI】

  • 2022年第2四半期の今後の全航路の予約量は、2022年第1四半期の予約量の約2倍であり、同社は、これらの予約量は、パンデミック開始以来、最高の四半期予約量であった。

  • 2022 年第 2 四半期の客室稼働率は 69%となり、前期の 54%から上昇した。

  • 2022年6月24日現在、同社のキャパシティーの91%が客船運航中。

  • 2022 年第 2 四半期の売上高は、継続的な改善を反映し、2022 年第 1 四半期と比較して約 50%増加した。クルーズ部門については、2022年第2四半期の乗客クルーズ日数(以下、PCD)あたりの売上高は、好調だった2019年に比べてわずかに減少した。

  • 減価償却費および償却費の通期見通しは11億ドル。これまでの実績を含めた2022年通期見通しは23億ドル。

  • 2022年第2四半期の当期純損失は18億ドル調整後当期純損失は19億ドルとなった。

  • 2022年第3四半期は当期純損失を見込んでいます。2022年通期では、引き続き純損失を見込む。同社は、ゲストクルーズ事業の継続的な再開により調整後EBITDAが改善すると引き続き考えており、2023年に過去の水準に戻るまで2022年を通じて稼働率の改善を引き続き見込む。

  • 2022年第3四半期の調整後EBITDAはプラスになると予想。

  • 2022 年第 2 四半期に営業キャッシュがプラスに転じた

  • 2022年第2四半期の調整後EBITDAは、2022年第1四半期から改善し、-9億ドルとなった。

▶︎【BS】

  • 2022年第2四半期は、現金、短期投資、同社の回転信用枠で利用可能な借入金を含め、75億ドルの流動性を確保。

  • 顧客預金は、2022年2月28日時点の 37億ドルから 5月31日時点では 14億ドル分増加し、51億ドルとなった。

▶︎【経営陣コメント:ドナルドCEO】

  • 「私たちは積極的かつ慎重に、現在90%以上の機材が使用可能な状態でフル稼働を開始しています。我々は、常に変化する、より広い社会や旅行よりもはるかに厳しいプロトコルに直面しているにもかかわらず、第2四半期に収益が約50%順次改善され、同時に利用可能な容量を大幅に増加させ、稼働率を高めている。」

  • 「当社最大のブランドであるカーニバル・クルーズ・ラインは、3月から一貫してプラスの調整後EBITDAを達成した。また、カーニバル・クルーズ・ラインは、5月に当社初の全船舶出航を果たし、第3四半期には稼働率が110%に近づく見込み。

 

 

◆事業詳細

▶︎クルーズ船事業(新就航と効率化)

  • イタリアの人気クルーズ会社であるコスタ・クルーズと提携し、2023年春にデビューするCOSTA® by CARNIVAL®とコスタ・ベネチアがカーニバルのフリートに加わることにより、北米のゲストに新しいコンセプトを打ち出す予定。

  • 「コスタ・ベネチア」に続き、「コスタ・フィレンツェ」が2024年春に就航する予定。この船はカーニバルが運航し、カーニバルのお客様が享受している素晴らしいサービス、食事、エンターテインメントとコスタのイタリアンデザインの特徴を融合させる予定。

  • 今月初め、コスタ・ルミノーザが今年後半に船隊に加わり、2022年11月にカーニバル・ルミノーザとして客船運航を開始すると発表。これにより、カーニバルはついにブリスベンから待望の旅程を開始し、ダウンアンダーのハイシーズンに向けてオーストラリアで2隻の船が運航されることになる。

  • さらに先週、当社は小型で効率の悪い船をもう1隻撤去することを発表。これにより、客船事業の休止開始以来、小型で効率の悪い船舶は23隻となり、当社のキャパシティ増加率はさらに低下することになる。

  • 「当社は引き続き船隊の最適化に取り組み、様々な方法で船を再配分し、ポートフォリオ全体の投下資本利益率を強化していく。」とドナルドは述べた。

  • また、船隊の整備をさらに進め、小型で効率の悪い船舶を1隻撤去することを発表。フル操業に戻れば、船腹の4分の1近くが新造船となり、黒字化を加速させることができる。

▶︎予約状況

  • 我々のゲストの需要が引き続き好調で、前四半期から予約量がほぼ倍増し、短期的な予約は2019年をも上回っているのは心強い。

  • 「我々は、接近した需要に励まされ、長期的な価格設定を維持しながら、稼働率を最適化することに引き続き注力。

  • 2022年第2四半期の今後の全航路の予約量は、2022年第1四半期の予約量の約2倍で、2019年のレベルをまだ下回っているものの、パンデミック開始以来最高の四半期予約量であった。

  • 2022年下半期の航海の予約量は、4月初めから、2019年のレベルを上回っている

  • 2022年下期の累積事前予約は過去の範囲を下回っているが、同社の予約状況は2022年下期の稼働率改善予想と一致している。

   

 

◆販管費および借入金影響

▶︎燃料

燃料費は原油価格の影響を大きく受けるので、現在はかなり高い原油価格ですが、今後は少しずつ落ち着いてきて利益への圧力を徐々に下げていくのではないのかと思っています。

同社の今年度末の燃料消費量予想は140万トンです。燃料の混合スポット価格は現在1メートルトン当たり978ドルです。

▶︎減価償却費および償却費

通期の減価償却費および償却費の見通しは11億米ドルです。これまでの実績を含めた2022年通期見通しは23億ドルです。

▶︎支払利息、資産化された利息の控除後

支払利息は非常に重いものです。。事業再開にかかったコスト、コロナ禍で2年程度の生命維持コストは大きな傷を残したのだと感じます。

資産化された金利を差し引いた支払利息の通期見通しは、8億ドルとなります。年度累計の実績を含む2022年度通期見通しは16億ドルとなります。

▶︎借入金残高の満期

以下の借入金の満期をしっかり返済出来るかは今後の売上回復次第になります。現在保有している現預金(7,205百万ドル)だけでも、営業コストを除いて3年分程度は返済できなくはないので、それでは非常に良くない会社です。

そのコストと支払利息をしっかりと返済出来るようビジネスを回復していく姿を四半期ごとに確認していかないとです。

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▶︎PL(損益計算書)

売上:四半期ベースで2,401百万ドル

売上原価及び販管費:3,874百万ドル

減価償却費を除いても、まだ損益分岐点を超えていません。ただ、次の四半期でEBITDAが黒字になるということなので、非常に期待しています。

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【過去記事】

以上!